インフルエンザ
- 2016年11月29日
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寒くなり故郷に思いはせる土谷です。
最近巷でインフルエンザの話題をよく耳にします。
インフルエンザは、急激な38〜40℃の発熱と共に、筋肉痛・関節痛などの全身症状が出るのが特徴です。
なぜインフルエンザでは、筋肉痛や関節痛が起こるのでしょうか?
筋肉痛や関節痛の原因はインフルエンザウイルスにあると考えがちですが、実は別の理由があるのです。
その原因は風邪ウイルスやインフルエンザウイルスではなく、プロスタグランジン(PGE2)という物質が関係しているといわれています。
プロスタグランジンは体内で分泌されますが、単体で分泌されるわけではありません。では、どのような状況でプロスタグランジンが分泌されるのでしょうか。
体の中に風邪やインフルエンザウイルスが侵入してきたら、ウイルスから身を守るサイトカインという物質が白血球から分泌されます。サイトカインは過剰に分泌されることもあり、分泌量が多すぎると臓器を機能不全にする危険性があります。そこで、プロスタグランジンが分泌されます。プロスタグランジンには、サイトカインの過剰な分泌を抑える働きがあるのです。
プロスタグランジンには、サイトカインの生成を抑制するほかにも、血管を拡げて血液のめぐりをよくしたり、発熱させてウイルスの増殖を防ぎ、免疫反応を高めたりといった働きがあります。つまり、風邪やインフルエンザによる関節痛は、体の免疫細胞がウイルスと闘っている証拠であるとも言えます。
風邪やインフルエンザによる関節痛をやわらげる方法は、主にふたつあります。
1.患部を冷やす
冷却剤をタオルで包み、痛む関節にあてて徐々に冷やし、血管の拡張を抑えることで痛みをやわらげます。
2.解熱鎮痛剤を使う
痛みがひどい場合は、解熱鎮痛剤を使って下さい。ただし、市販の解熱鎮痛剤の中には、インフルエンザで脳症を起こしてしまう危険性がある成分を含む薬もあるため、注意が必要です。
風邪やインフルエンザによる関節痛は、体の免疫細胞がウイルスと闘うために起こっているもののため、風邪やインフルエンザを治すことで痛みも治まります。痛みがひどい場合は、患部を冷やしたり、解熱鎮痛剤を服用したりしましょう。
落合中井鍼灸院整骨院 土谷